限りない「夢」と「詩」をキャンパスいっぱいに描くことで、人々の心を魅了し続ける佐藤徹の作品。彼は、その長い画歴の中で、
印象に残る「青」を用い、明るい絵を描き出すようになる。
20回を超えて南仏に旅立ち、そこの建物や
明るい海に魅せられた佐藤は、あどけないほどの
素直さ、純粋さで自らの作品を生み出していく。それがいつしか、モノの形にとらわれず、色彩と線によって画面を構成する佐藤徹ならではの作風として定着し、幅広い層から支持を得ることになる。
作者が楽しんで描く絵は、見る者を
また引き込んで楽しくさせる。
そこに彼のヒミツがある。
ひとりの人間が、青い理想を求め続け、本当に自分が描きたいと思う絵だけを描き続ける。
もちろん、それは簡単なことではない。
幾度も身にまとわりついてくる「しがらみ」や「常識」、
時には「幸福」までをも振り払い、
子供のようにひたむきに憧れを追い続ける。
そして、その指先から生まれ行く絵。
佐藤徹の作品は、私たちに勇気と希望、
そして感動をもたらす生涯の絵画である。
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